2015年12月31日木曜日

ホルモンやまき@今池

年末最後の更新を飾るにふさわしい、西成のホルモン屋「やまき」に行って来ました。

私がかつての釜ヶ崎、今で言うあいりん地区の飲み屋に出入りするようになってから、もう10年以上の月日が経った事に気付きました。

当時は、いかつい顔の労働者や食べ物を恵んでもらいにうろつくホームレスしかおらず、昼間から路上で酒盛りをして寝転んでいる人がそこらじゅうに居て、夏場ともなれば立ち小便の臭いでむせ返るような場所でした。

しかし今は労働者も年老いて生活保護で暮らす人が多くなったせいか、酒場に来る人の数も店自体も少なくなってしまい、その代わりに在日中国・韓国人女性が働くカラオケ・バーが異常に増えるようになってしまいました。

萩之茶屋商店街の顔とも呼べる「酒のもりた」が3年前に天王寺へ移転しましたが、ちょうどそのあたりからはっきり変質して来たような気がします。ホルモン道場も閉店してしまいましたし、もうすっかりあいりんからは足が遠のきつつある昨今です。

しかし、今池駅ガード下にあるホルモンのやまきは、店の大将も健在で心強い限りです。

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値段は1串70円とさすがに値上がりしましたが、味もボリュームも昔と変わっていません。

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むしろ、以前は裏メニューだったプリプリのアブラが普通に頼まれるようになっていて地味に進化(笑)。このボリュームで他の品と同額の70円とは大変にお得。

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ややレア気味の豚レバーも昔から変わらぬ味です。260円の缶ビールを2本開けてご馳走様。

ここと同じようにニンニクのつけダレを置いている「ちから」という店を筆頭に、大正区に豚ホルモンの店がいくつかありますが、やはりやまきの雰囲気は独特で捨てがたいものがありますなあ。

やまき 今池店ホルモン / 今池駅今船駅萩ノ茶屋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

昼総合点★★★☆☆ 3.5

2015年12月30日水曜日

麺屋彩々@昭和町の辛味噌ラーメン

矢田に正月用のさいぼしを買いに行った帰り、どこで昼飯を食べようかと思案したところ、せっかくなので休日は大行列で長時間並ばないといけない店に行ってみる事にしました。

それが、昭和町にある麺屋彩々さん。

麺屋彩々についてはちょっと前になんばに支店が出来たのですが、どうも本店とは若干レベルが違うらしく、でもさすがに昭和町にある行列店まで昼休みに往復するのは不可能なので、ずっと宿題になっておりました。

11時40分ぐらいに着いてみると、平日なのに既に10人ぐらいの行列になっており、自分が並んでからもすぐに6~7人の人が通りを挟んで向かい側に並んでいます。(@_@)

でも店員さんの数が多いだけあって、20分ほど待っただけで無事入店。限定の鶏清湯ラーメンなど多くのメニューがありますが、ここは店の名を世に知らしめた品である辛味噌ラーメンを行っておきました。

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まず一口食べてみて、一瞬デジャヴが頭の中をザッと吹き抜けて衝撃を受けました。

これは何だと一生懸命記憶を手繰り出してみると、あの京都にある新進亭の白味噌ラーメンだと確信しました。

新進亭の白味噌ラーメンは、今まで食べたどんな味噌ラーメンとも似てなかったのですが、とうとうここで同じ味に出会うとはまさかの出来事でした・・・

しかし新進亭と違う点は、味噌の裏側にある鶏白湯の濃厚さ。唇にゼラチンのべとつきを感じるぐらいに濃厚な鶏白湯が、味噌の個性に負けないボディで深い奥行きを形作っています。

一般的に中本のような例外を除けば、辛味噌と名が付いているラーメンであってもそれほど辛くなかったりするのが普通ですが、こちらはしっかりと辛味が効いていて食べていてどんどん汗が噴き出るぐらいです。スープがしっかりしているので辛味が旨味の邪魔になっていません。

自家製の麺はスープに負けない力強さがあり、具は菊菜、白ネギ、もやし、ゆでたまご、肩ロースの大判チャーシューと盛りだくさんですが、どれも味付けは控えめで、あくまでもラーメンの引き立て役になっている感じです。

いや、値段は880円と高価ですが、それに見合うだけのクォリティを感じる逸品でした。食べログで4点以上の評価を受けているだけの事はありますね!

場所が場所だけに再訪はなかなか難しいですが、是非機会を作って別のメニューも食べてみたいと思います。どうもご馳走様でした!

麺屋彩々 昭和町本店ラーメン / 昭和町駅文の里駅松虫駅

夜総合点★★★★ 4.0

昼総合点★★★★ 4.0

2015年12月29日火曜日

年末恒例、鶴橋市場への買い出しなど

毎年、年末~正月にかけての食材については、鶴橋市場などでいろいろ買い込むのが我が家の流儀です。

だって市販のおせちって、高くて量が少ない上に保存性のためか味が濃すぎて、特に数の子なんて食えたもんじゃないですからね。

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今回は28日が会社指定の有給休暇だったので、例年より早めに出かけました。なので、人は割と少なめ。これぐらいのほうがじっくり品物が見れて良いですよね。

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いつも思うんですけど、28日とかにマグロを買っても正月まで絶対に日持ちしないのに、店には「正月用マグロあります」って書いてるのが不思議(笑)。

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すき身が1パック300円で売ってたので、その日に山かけて食べましたが美味しかったです。

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これも市場高齢のマグロの試食。中トロの切り落としなんかもあって脂が乗ってて美味しいんですよね~。

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商店街側の入り口を入ったところにある乾物屋で数の子を購入。いろんなところで数の子は買いましたが、ここの品は粒が大きくて形が揃っている割に安く、お気に入りです。

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場所を移して、平野にある「魚竹蒲鉾店」でかまぼこを購入。ここのかまぼこは、スーパーで売ってるようなプラスチッキーな奴じゃなくて、ちゃんと魚介の練り物を蒸した本来の味がするのでお気に入りなのです。

女将さんによると、最近ご主人が旭日双光章を受賞されたという事で皇居までご夫婦で叙勲に行ったそうで、その新聞切り抜きを貼ってる最中でした。

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その後はさらに矢田へ移動し、植野食品の焼豚を買おうと訪れたら、何と年内は予約分で終了という張り紙が・・・来年正月用に買うなら予約は必須ですなあ。

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気を取り直して、同じ矢田にある「住井商店」に向かいます。今年は蒸し豚じゃなくてさいぼしにしてみました。

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しっかり脂が乗ったバラさいぼし。これを生姜醤油で食べるとたまらんのですよね~。

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そのすぐそばにある、精肉の北大谷で年末に食べる焼肉用の肉を買いました。

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店頭にガラスケースはあるんですが、いつも肉はそこにほとんど入ってなくて、店内にある冷蔵庫から出してくるのが謎です(笑)。

牛タンが100gで450円、上ハラミが250円、アカセンが150円という安さなのに、どれも新鮮でちゃんと美味しいのが嬉しいです。

2015年12月28日月曜日

マッチョ千日前店のカレーラーメン

夏場と冬場はあまり二郎系の店に行かないと書いておきながら、短いスパンでマッチョ千日前店@難波へ行って来ました(笑)。

たまたま、正月用の食材を買いにでかけた時に、平日ランチタイムに550円と割引になるメニューの中に、カレーラーメンが加わっているのに反応してしまったわけです。

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この日はもうミーティングとかは無くてデスクワークのみだったので、思い切ってニンニク増しで行ってみました。

カレーはルーとスパイス追加で作られているようで、思ったよりコッテリしていて甘辛いです。個人的に、甘いラーメンは苦手なのでもうちょっと甘さが控えてもらえると嬉しいですかね~。

まあでも野菜増しは出来ませんが、麺量315gまででカレーラーメンが550円というのは嬉しいサービスですな。どうもご馳走様!

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2015年12月27日日曜日

牛頬肉のビーフシチュー

毎年クリスマス恒例、本気のビーフシチュー作り。

いつも牛タンを買ってるA-Priceで、珍しく牛頬肉を売っていたので、今年はタンの値段が高かったのもあって頬肉でシチューを作る事にしました。

そして、福井で食べたレストラン・トミーのビーフシチューに衝撃を受けた後だったので、あそこまでは到底無理ですが、ビターで濃厚なシチューを目指して製作開始。

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これが今回購入した牛頬肉。冷凍なので、4日前から冷蔵庫へ移してゆっくり解凍します。

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肉を適当な大きさに切って、ワインほぼ1本分と玉ねぎ、セロリの葉で一晩マリネします。

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その間にバターで小麦粉を炒めてブラウンソース作り。ビターな味のキモになるので、焦がさず濃い茶色に仕上げるのは大変でした・・・

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さらに今回はカラメルもプラス。電子レンジで耐熱容器に入れたグラニュー糖を温め、黒くなったら水を加えて伸ばします。

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肉を取り出し、オリーブオイルで焼き付け。これもビター仕上げのために、表面が焦げるまでしっかり炒めます。

その間に、ザルで濾した肉を漬けていたワインを、アクを取りながら半量になるまで煮詰めます。

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ニンジン、玉ねぎ、セロリをバターで炒め、透き通ったら弱火にして蓋をし、15分ほどじっくり炒めてソフリットを作ります。

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肉、ワイン、フォン・ド・ボー、ソフリット、トマト缶、クローブとブラックペッパー、ローズマリー、タイム、ローリエをガーゼで包んだものを圧力鍋に入れ、水をひたひたまで注ぎます。余ったセロリの葉っぱも突っ込みました。

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強火でアクを取りながら沸騰させ、高圧で15分、火を止めて弁が下がったらもう1度高圧で10分煮込みます。

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肉とガーゼを取り出し、バーミックスで残った汁と野菜を粉砕。網で残りカスを漉します。

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ル・クルーゼの鍋に肉とワイン、油で炒めたマッシュルーム、煮詰めたマデイラ酒、トマトペースト、醤油少々、カラメル、ブラウンルーを加えてアクを取りつつ1時間ほど煮込みます。

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こんな感じに色が濃くなって艶が出てきたら、最後に塩を整えて出来上がり。

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ニンジンといんげん、タリアテッレを添えていただきま~す!

去年作った時よりも、ワインとフォン・ド・ボーの量を増やし、ビターな味に負けないボディを心がけたのですが、ちょっと濃厚すぎて嫁さんから「濃い!」と言われてしまいました・・・

ここまで濃くなるなら、野菜をバーミックスで粉砕するのはやめて、そのまま絞ってエキスだけにしたほうが良いかもしれませんね。仕上げに加えたトマトペーストも余計だったかも。

でも肉はトロトロで煮込み具合は完璧でした。来年はビター志向は継続で、もうちょっと軽い仕上げを目指してみたいと思います。

2015年12月25日金曜日

酒屋でホルモン「戸崎酒店 とみづや支店」@津守

西成区には、北東角にあたる恵美須町の交差点から、通天閣~ジャンジャン横丁~飛田本通~萩之茶屋商店街~鶴見橋商店街、さらに今池から分離して天下茶屋と、一筆書きでなぞれる長ーい商店街が連続しているわけですが、その一番西の終着点が津守商店街。

鶴見橋商店街も、なにわ筋から西はほとんどシャッター街と言えるほど閑散としてたりしますが、そこから高速をくぐって西へ渡った津守商店街はさらに寂しい状態です。

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そんな中で、ひときわ活気を感じられるオアシスのような存在になっているのが「戸崎酒店 とみづや支店」さん。

一応は角打ちと呼ばれる酒屋兼立ち飲みの形態ですが、夜は店の中全部が立ち飲みスペースと化していて、近隣のオヤジ達で毎日混雑しています。

ここの特徴は、場所柄か酒屋の立ち飲みにしては珍しくホルモン料理が充実している事で、しかもボリューム満点。

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牛すじのおでん(200円)は、ゴロッとした1個3cm角はあるスジ肉が5個(写真は1個食べてます(笑))も刺さっており、キリッとした醤油ダシでさっと煮られる160円のネギマもこの大きさ。

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塩コショウでスパイシーに味付けされたアゴスジも200円でこの分量。写真を忘れましたが、大人のこぶし大はある手作りハンバーグも肉肉しくてビールが進みます。

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小鉢にたっぷりのホルモン煮込み(250円)はあっさりした醤油味で臭みは全くありません。

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マグロや鰹のタタキは、皿にたっぷり入って鮮度も十分。

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湯豆腐は半丁入って180円、卵たっぷりのポテサラも小皿に山盛りです。

西成にしては酒が安いのも嬉しく、ビール大瓶が380円、焼酎、日本酒が280円から、今時珍しい生ビールの大ジョッキまで完備してますよ。

戸崎酒店 とみづや支店立ち飲み居酒屋・バー / 津守駅西天下茶屋駅木津川駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

2015年12月24日木曜日

千林のレトロお好み焼き「よかにせ」

千林商店街には、質が良くて安い「鳥清」や激安精肉店の「松坂屋」なんかがあるので良く自転車で買い物に行くのですが、飲食店はかなり年季が入ったところが多くて、あちこち気にはなるのですが雰囲気的に入りにくかったりで、結局馴染みの店に入る事が多かったりします。

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そんな中で、ふと良さ気な評判を聞いて入ってみたのがこちら。外から中はほとんど見えないし、昼間だと電気の光があまり外に漏れてこないので、一見にはかなりハードルが高いです。

店は腰の曲がったお父さんと、元気なお母さんがやっておられ、テーブル席が3つに4人ぐらい座れるカウンターがあって、思ったよりキャパがあります。でも昼も夜も地元の人で賑わっていて、人気の程が伺えます。

確かに周りは常連の人ばかりですが、入ってみればそんなに余所者と警戒する視線はありません。

値段はお好み焼きの豚玉が450円、焼きそばが400円からと安く、平均よりもボリュームがあって、大人の男性でもモダン焼きを食べたら腹が一杯になるのは確実です。

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お好み焼きは山芋が入ったふんわりした生地に、みじん切りのキャベツがたっぷりのフワフワ溶けるような食感で、もっと昔ながらの小麦粉っぽいイメージを勝手に持ってましたが意外にも現代的な美味しさ。

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スジねぎ焼きも大ぶりのスジ肉がゴロゴロ入って食べごたえ満点。冬場は300円プラスで牡蠣のトッピングが加わりますが、大ぶりの牡蠣が6個も入っててんこ盛り状態。

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焼きそばは、麺はまあ普通のタイプですが、650円のミックス焼きそばには小エビに大ぶりの豚とイカがたっぷりで贅沢感バッチリ。

ビールも大瓶で500円とリーズナブルで、大阪下町ならではの味と値段が両立した名店ですよ!

詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>https://gourmet.gazfootball.com/recent.html

よかにせお好み焼き / 千林駅滝井駅千林大宮駅

夜総合点★★★★ 4.0

昼総合点★★★★ 4.0

2015年12月23日水曜日

戦国家@東花園再び

この日は東大阪の「やまや」に行く用事があったので、昼飯は先日サイトに掲載したばかりの横山家系ラーメンの戦国家さんに行って来ました。

アクセスは悪い、近くにコインパーキングも無いという立地でどうなのかなと思ってましたが、土日のランチタイムとはいえ店内はほぼ満員になっていたのは心強いですな。

ランチタイムは、ライスか好きなトッピング1個付けられるサービスが始まっていたので、私は次女と分けるためにライスを、ラーメンは870円の大を頼みました。

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黄色みがかったスープは家系にしてはマイルドな部類ですが、工場製ののっぺりした味とは違ってちゃんと深みがあって美味しいです。ニンニクと豆板醤を加えるとパンチが出るので、自分的には良い感じ。

海苔は相変わらずパリッと大きく上質、チャーシューも今回は当たりでホロホロとほぐれるように柔らかくて良かったです。

是非また来ますね、どうもご馳走様!

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2015年12月22日火曜日

自作でオムハヤシライス

最近は年末とあっていろいろと休み中の予定が多く、一応料理は作ってますがわざわざ写真を撮るような出来のものが無かったので、自作料理をアップしておりませんでした。

自分の性分的にも、同じ料理とか同じ店を何度もアップするのは何となく気が引けるので、レパートリーを増やす余裕が無いと余計に写真を撮る気になれません。

今回もあまり目新しい料理では無かったので、写真はやめとこうかなと思ったのですが、ずーっと料理をアップしてないので一応作ってるんだよという証明で載せました(笑)。

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オムハヤシライスとキャベツとベーコンのスープです。全然張り切ってない証拠に、スープはお椀に入ってます(笑)。

ハヤシライスのソースも市販ルーベースで、そこにトマトピューレやローリエ、ウスターソースを入れて少々アレンジしただけ。ライスは白ご飯のままとしっかり手抜きです。これでも子供は喜んで食べてくれたので良かったですけどね~。

クリスマスにはちゃんと自作シチューを作る予定なので、今回はこんなもので勘弁して下さいませ。m(_ _)m

2015年12月21日月曜日

人生夢路 徳麺@谷町四丁目

もう何度も何度も書いて飽き飽きしている枕詞ですが、相変わらず大阪市中心街でのラーメン店オープンの勢いは止まる気配がありません。

もうすでに近所の店であっても原則放置状態の私ですが、最近出来たこちらの評判が結構良さそうだったので珍しくオープン直後に行ってみました。

場所は、谷町三丁目と内本町2丁目交差点の中間点で、本町通りの1筋北になる徳井町にあります。近所にはバビルの塔とか、洋食のフジヤなんかもあるエリアです。

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昼休みになってすぐの時間でしたが、既に3人ぐらいの人が並んでいます。店内は調理を担当される店主の他、2人のバイトのおばさんが働いています。

メニューは中華そばと黒中華そば(ともに700円)、夜のみ提供されるつけ麺に、ライス、豚丼、唐揚げ丼とあって、丼はセットで割引になるようです。ラーメンの大盛りは無し。

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まず中華そばは、ツルツルとした中細のストレートでのどごしが良いです。淡い色をした薄口醤油を使ったと思われるスープは、宗田節、煮干し、昆布の和出汁がまずガツンと来て、鶏ガラの動物系は控えめ。その代わり香味油が多めに浮かべられてコクを足しています。

そして特徴的なのは具の充実ぶりで、ローストしたバラ肉チャーシューが2枚に、しっとり茹でられた鶏胸肉が2枚。どちらもしっかり厚みがあります。そして大きな穂先メンマに、味玉半分、海苔、白髪ネギ、青ネギ、出汁を再利用したと思われる昆布の細切りと極めて盛りだくさん。

いや、最近は何の変哲も無いラーメンでさえ800円以上取ることはおかしくない時代に、これだけの内容とクォリティで700円とはこちらが心配になるコストパフォーマンスだと言えます。

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そしてこちらは、後日すぐ再訪して食べた黒中華の方。

具と麺の構成は中華そばと全く同じですが、黒中華は濃口醤油がベースで、甘さもプラスして関東風のそばつゆという感じ。これはこれで悪くないですが、和出汁の繊細さを味わうには中華そばのほうがお勧めでしょうか。

ともかく、近頃にしては珍しいコストパフォーマンスの高い新店です。また夜のつけ麺も是非試してみたいと思います。

人生夢路 徳麺ラーメン / 谷町四丁目駅天満橋駅堺筋本町駅

夜総合点★★★★ 4.0

昼総合点★★★★ 4.0

2015年12月20日日曜日

松屋@道具屋筋のかすうどん

毎年恒例の、クリスマスディナー用シチューに使う牛頬肉を買うため、昼休みに道具屋筋にあるA-Priceへ行ってきました。

昼飯は買い物ついでだから早く済ませられるところという事で、同じ道具屋筋にある松屋うどんのかすうどんに決定。冬場になると、特に食べたくなる一品です。

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350円という、町中のうどん屋だったら素うどんさえ食べられないような値段でありながら、丼の半分を覆い尽くす油かすが入っているのは圧巻です。

牛の小腸を、その周りにビッシリついた脂でじっくり揚げて作られる油かすは、今や100gで400円はする高級食材。普通のうどん屋なら800円とかしたりするものがこの値段で食べられるのは嬉しい限り。

そして、油かすと一緒にスライスした玉ねぎが入っていて、これが油かすのしつこさを良い感じで中和してくれます。

かすうどんを頼むと、おろしニンニクが入った容器を置いてくれるので、それを加えて一層ジャンキーな味にするのもまた楽しいです。

ここのかすうどんは、大阪B旧グルメの隠れた逸品だと思います。どうもご馳走様!

松屋うどん / 難波駅(南海)近鉄日本橋駅日本橋駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

2015年12月18日金曜日

駄菓子の卸売「コヤナギ」@松屋町

大阪の松屋町と言えば、おもちゃの卸売店が集まっている事で有名な場所ですが、その中で駄菓子を扱っている店もあり、その最大手と言えるのが「コヤナギ」さん。

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店の表にはうまい棒30本とかフェリックスガムの箱とか、大袋に入った駄菓子が山のように積み上げられ、中に入っても懐かしいボタンを押すとボールガムが転げ出てくる箱とか、瓶入りのカレーせんべいやゼリーなど、かつて10円玉を握りしめて近所の駄菓子屋に駆け込んだ子供時代を思い出させる品ばかりで、見ているとつい時間が経ってしまいます。

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そしてこのシーズンになると、スーパーで良く売っている長靴に入ったクリスマス用のお菓子のセットなんかも並ぶようになり、だいたい定価の8がけぐらいで買えるので、毎年子供のプレゼントを探しに立ち寄るのが恒例になっています。

まあ、全部バラで買ったほうがずっと安いんですけどね・・・イベントごとなので、これぐらいはまあいいかなと(笑)。

もちろんクリスマスだけではなくて、普段にお祭りや町内会で大量のお菓子を準備するのにも便利なお店ですよ。

株式会社コヤナギ

2015年12月17日木曜日

とんかつ松乃家 今福鶴見店

10年前に今のマンションへ引っ越した時に新調した液晶テレビが、さすがにバックライトが暗くなってスイッチの反応も怪しくなって来たので、この冬のボーナスで買い換えることにしました。

午前中は嫁さんに用事があったので、午後から電気屋で待ち合わせる事にしたのですが、その前にイオンモール鶴見に行く用事もあって昼飯をどこで食べようかと一思案。

車じゃなかったからイオンモール近辺に場所は限られるんだけど、モールの中の飲食店にはどうにも入る気にならず、珍しくラーメンという気分でも無かったので、消去法で選んだのが今福鶴見交差点の北東角にあるこちら。

ちょっと前まで、ラーメンの来来亭があった場所だったのですが、いつの間にかとんかつの松乃家に変わってしまいましたね。

松乃家は、南森町や難波の店には行ったことがあって、どこもカウンター主体で店は狭めでしたが、この店は比較的広々として居心地は悪く無いですね。

でも昼時なのに店員が2名しかおらず、どんどん客が入って来るのを捌ききれてない様子だったので、その点は何とかして欲しいところです。

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と言う訳で、15分ほど待たされて出て来たのが、このロースとんかつ&から揚げのセット。そして車じゃないのでビールも(笑)。

とんかつはからっと揚がっていて、から揚げもポーションが大きくてなかなか食べごたえがあります。これでご飯大盛りが無料で690円とは、やはりコストパフォーマンスとしては結構優秀ですよね。

普通の松屋は、ご飯の質がイマイチなので牛丼以外をあまり食べようとは思わないのですが、こっちはご飯がそこそこ美味しいのが嬉しいです。

年末年始のお金が物入りな時期を控えて節約気味なので、財布にも有難い昼飯でした。ご馳走様!

松乃家 今福鶴見店とんかつ / 今福鶴見駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

2015年12月15日火曜日

マッチョ難波千日前店

寒くなってラーメンを食べる回数が増えつつある今日このごろですが、二郎系については仕事場の近所には無いので夏冬は減ってしまうのが恒例です。

しかも、中崎町にあったぎんじろうは閉店して香澄の支店になっちゃいましたし、おもしろい方へは店員が代わってオペレートが悪くなってしまいましたし、歴史を刻め系列はあまり良い評判を聞きませんし、ここに来て大阪の二郎系は足踏み状態の感が強いです。

そんな中で、開店からしばらくは低迷期間が長かったマッチョ千日前店が、今の大阪で最も高いレベルで安定した店になっているのは面白いものです。

お客さんも正直なもので、かつてあれだけガラガラだった店が、いまでは休みともなると開店前から行列が出来るのだから大したものです。

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今回も、ちょっと野菜の鮮度がイマイチな気はしましたが、スープは表面にゼラチンの膜が出来るぐらいにきっちり煮出されており、乳化も程よく良い感じです。でも豚がちょっと小さかったかな?

今の大阪ではこのマッチョと、純粋な二郎系ではないですが難波の激流が最もお勧め出来る店ではないかと思いますね。

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2015年12月14日月曜日

天橋立@丹後宮津のお土産

先日のカニ食べ放題日帰り旅行で買って来た、自分用の土産をご紹介。

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まず旅行で食べたカニは当然ながらイマイチだったので、土産に本物の松葉ガニを。と言っても当然メスのコッペガニですが(笑)。

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身や内子は他のセコガニとあまり変わらない感じでしたが、外子があっさりしていながらもコクがあり、カニ味噌も生臭さが無くて絶品でした! 特に外子はいままであまり美味しいと感じた事が無かったのでちょっとビックリ。

ふるさと納税で2万円を寄付すれば松葉ガニの中でも最高級のカニが取れる、あの間人産のセイコガニが5ハイもらえるのを先日発見したので、来年は頼んでみようかと思ってしまいました。

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そしてこれは汐徳のいわしちくわ。土産物屋の練り物と言えば、添加物や防腐剤が入っているものが多かったりしますが、こちらはそういう類が一切入ってなくて安心です。

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1本目は普通に食べてみましたが、薄味であっさりしていてしみじみと素朴な味わい。サイズが巨大で1本食べたら飽きが来たので残りは磯辺揚げにしてみましたが、ホクホクで美味しく出来ました。生食よりも調理向きのちくわですね。

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最後は「鯖へしこのそぼろ」。これも原材料を見ると、佃煮系にありがちなソルビトールやステビアが使われておらず安心です。

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へしこ自体は塩辛過ぎてちょっと苦手なんですが、このそぼろは甘辛に仕上げてあって、唐辛子も練りこまれていてピリッと刺激があり、これはご飯がワシワシ行けてしまいますな! これはなかなかの当たりでしたよ。

今回もいろいろ美味しくいただきました。やっぱ旅行はいいですなあ・・・もっと給料上がって行く機会が増えますように(笑)。