先日、一人で参加したリュックサックマーケットの帰りに、食い物仲間のえて吉さんと待ち合わせて、川西能勢口の「たからや」に行って来ました。
西成あいりん地区のホルモン店が、今や女性客が珍しくなくなっている昨今、おそらく大阪ではこの店が最もディープなホルモン焼きの店だと言って過言ではないでしょう。
何しろ、店の中は開店前から既に大量の豚ホルモン串が焼かれて煙が充満している状態、メニューなんか煙で黄変してほとんど判別不能になっています。間違ってもよそ行きの服で来てはいけません。
串が山と積まれた焼き場を見ると、何と串が直接炭の上に置かれており、これが本当の”直火焼き”(笑)。もちろん炭には油が落ちてしょっちゅう炎が吹き上がるのですが、その都度ひしゃくで水がぶっかけられて、煙と一緒に水蒸気ももうもうと上がります。この光景だけを見ると、火事一歩手前ですよね・・・
しかも食べるものは串焼きと無料のキャベツしか無いので、店に箸が置いてません。席は予約不可なので開店から15人ぐらいまでの間に入らないと1時間ぐらいは待つ羽目になるなど、女子供はお断りの雰囲気が充満しています。
そしてトドメは、とても自分では再現できそうにないソースのような八丁味噌のようなグレイビーのような独特の味がするタレと、そこにプラスするニンニクダレ。このニンニクが凄まじく強力で、翌日まで確実に臭いが響きます。
まず最初に、単純に「串」と呼ばれる、おそらく豚のカシラと思しき串焼きが自動的に1本置かれます。他のメニューは注文ごとに焼かれますが、この「串」だけは常に焼かれており、焼きあがったら中央にあるタレが入った置き場に移され、「串3本」などと頼むとすぐ出てくるという寸法です。
前回この店に訪れた時は、雰囲気に飲まれてほとんど串だけしか食べなかったので、ある程度勝手が分かるようになった今回は、他のメニューも頼んでみたくてえて吉さんを誘ったというわけです。
これは豚レバー。しっかり目に焼かれていて少し臭みを感じます。
そして豚のタン。これも火の通しは強めで歯ごたえがあります。タレ焼きがデフォルトですが、今回は塩焼きで頼みました。
天満の寅屋に比べるとホルモンの鮮度はやや劣りますが、1本で寅屋の2本分のボリュームがあってたったの150円ですからね。
そして酒についても、日本酒は池田が誇る銘酒の「呉春」ですが、あくまで普通酒のような値段で提供されていますし、焼酎の水割りやロックがものすごく濃くてお得感が高いんですよね~。まあ、酒担当のおばあさんが適当にやり過ぎているという疑惑はあるのですが・・・(笑)
これは今回絶対に食べようと思っていたウインナー。直火で焼かれて香ばしくカリカリになった表面に、ボトルごと出されるケチャップとマスタードをぶっかけると、多量の肉でちょっと飽きた口に何とも心地よく感じます。
途中で「串」を1本挟み、最後は何故か鶏メニューではこれだけある、カリカリに焼かれた鶏皮の塩焼きで締め。いろいろ頼もうと思っていたのに、結局6本でギブアップしてしまいました・・・
相当に人を選ぶ店なので、知り合いとは言え他人を連れてくる事に不安はあったのですが、えて吉さんも気に入ってくれたようでホッとしました。雰囲気と臭いさえ問わなければコストパフォーマンスでは最強の店だと再確認しました。どうもご馳走様!
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