大阪市でも西側に位置する大正区や住之江区という地域は、仕事場から家に行く方向とは逆のベクトルなので、実際にかかる時間よりも大きなバイアスがかかってしまってなかなか出かけようという気にならないのですが、北加賀屋近辺には名店が多くあるという噂は以前から気になっておりました。
そこでようやく重い腰を上げて調査に乗り出したものの、まさか1つの店でだいたいのメニュー傾向を調査するのに4度も通わないといけない羽目になるとは思いませんでした(笑)。
いかにも大衆酒場然とした、角にある間口の広いカウンター席の奥には、壁一面にメニューが書かれた黒板が張られていて、その総数は推定で200種類以上。
刺し身、焼き物、揚げ物、寿司、鍋、海鮮、肉と、およそ居酒屋メニューで想像できる品全てが網羅されており、この写真で写っているのは全黒板の半分でしかありません!
ただし、やはりこれだけ多くの品数に要する在庫を抱えるのはさすがに大変なようで、クォリティにはやはりばらつきがあります。
まあ、値段はどの品も200~300円台なので、そもそも平均的に高い質を要求すること自体が的外れ。時々当たりメニューに遭遇し、この値段でこんな物が食べられていいの?という驚きを楽しむ店でしょう。
いろいろ食べた中でまずは当たりの部類に入るメニューはと言うと・・・
いかにも店で削った様子のマグロの中落ちは、この量で300円は文句なしにお得。注文から手でさばかれるイワシも美味。春雨サラダは冷麺並みのボリュームと盛りだくさんの具、薄味の出汁で煮込まれたすき身どっさりのネギマは食べごたえ満点。
牛すじ肉だけでトロトロに煮込まれた売り切れ御免のどて焼き、卵たっぷりのポテサラ、お母さんがその場で焼いてくれるだし巻き、どんぶりにぎっしり入った玉ひも煮も印象深い品。
香ばしく焼かれた豚キムチ、生臭みがないマメ炒め(牛の腎臓)などの炒めものもなかなかイケますし、結構良いハムが丸めて揚げられているのがユニークなハムカツも楽しいです。カツも海鮮は冷凍でいまいちですが、肉系はそこそこ美味いです。
イマイチだったのは、ネタの鮮度にばらつきがあった寿司、まあ解凍しましたという感じのハモ、そのまんま(笑)のそうめん、野菜が小さかった天ぷら盛り合わせというところ。でも当たりに比べるとハズレの数はずっと少ないですよ。
もちろん近隣の地元客でいつも店は早めの時間から埋まっていますが、場所柄か夜の9時ぐらいになるとすっと客が引き始めるので、複数人で訪れる時はそれぐらいの時間帯が狙い目かもしれません。
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>https://gourmet.gazfootball.com/recent.html
0 件のコメント:
コメントを投稿