2016年4月28日木曜日

醤油ラーメンの王道「友愛亭」@恵美須町

だいたい、私が店の情報を本サイトに載せるのは、同じ店に時期を変えて3回以上通ってからというパターンが多いです。

やはり1回だけだと、たまたま料理の出来や自分の体調の問題で評価に偏りが出来てしまいますし、「店に3度行けば既に常連」という格言もあったりしますからね。

とは言え、常連ではなくてあくまで一見さんのためのガイドでありたいと思っているので、3回通うにしても間隔を離して訪れる事が多いです。ま、単なる自意識過剰かもしれませんが(笑)。

そういう事をしていると時々困るのが、何かのきっかけで店の内容がガラッと変わってしまう事。最悪のパターンは潰れてしまう事で、それが気に入っていた店だとかなり辛いものがあります・・・

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今回の「友愛亭」は、行き始めた時はひっそりと営業されておられたのに、テレビの取材が入ってからは行列が出来る人気店になり、店の従業員も増えて店の雰囲気が大きく変化しちゃいました。

そして限定ラーメンのバリエーションも増えたように思います。それは別に悪いことじゃないんですけど、ブログと言うよりはガイドを作っている人間からすると、再現度が低い限定を売りにされるとちょっと困るんですよね・・・まあ、この店の場合はあくまでレギュラーメニューからの派生が多いからいいんですが。

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さて、レギュラーメニューのストレート。やはり店主さんが金久右衛門で修行されたという話なので、ほとんどのラーメンが醤油ベース。最近流行りの煮干しや貝など魚介成分に頼らず、スッキリしつつ香味油でふくよかさをプラスした王道の味わいですね。

麺は加水率が低めの中細麺でしっかりした歯ざわりで、具はシャキッと茹でたほうれん草とメンマ、巻きバラチャーシュー、白ネギ。ほうれん草とメンマには少し癖を残していて、チャーシューも比較的がっしりした噛みごたえと、シンプルなスープとの対比があって計算されたバランスを感じます。

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カミソリは、薄口醤油と塩で味付けされており、ストレートに比べると穏やかな味わいの分、ベースとなっている鶏ガラスープの雑味の無さ、丁寧な仕事ぶりがよく分かります。

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最後のヘヴィは、金久右衛門の大阪ブラックを思わせるラーメンですが、魚介成分がないのでより高井田系に近い雰囲気。かすかな苦味と熱く熱した香味油が奥行きを作っていて、シコシコした平打ち気味の太麺に負けてません。

同じ醤油ベースではありますが、麺の太さや具に変化をつけるなど、店主のきめ細かいこだわりが伺えます。サイドメニューにも、バタめし、おじやめし、カレーおじやめしなど、香りや食感に工夫を凝らしています。

これで日本橋の電気街にあって難波からのアクセスが良いとあっては、そりゃ人気になるのも当然ですよね。最近はいろいろ凝りまくって意識も値段も高い創作ラーメンが多い中、こういう店が頑張っているのは嬉しい限りですな!

詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>https://gourmet.gazfootball.com/recent.html

友愛亭ラーメン / 恵美須町駅難波駅(南海)今宮戎駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

昼総合点★★★☆☆ 3.5

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