京成立石にある「宇ち多゛」という店は、やきとんの聖地と言われるほどに有名で、しかも焼き方、味付けに独自の符丁があり、開店前の長い列の最初のほうでしか頼めない裏メニューなんかもあって、B級心を非常にくすぐられておりました。
しかし、さすがにそうそう京成立石まで、しかも午後2時の開店からすぐの時間で多くの品が売り切れるような状況ではわざわざ行く勇気が持てず、憧れるだけで諦めておりました。
ところが突如大阪の天満に、システムは宇ち多とほぼ同じ、料理と酒の種類については宇ち多以上のバリエーションを持つ店が現れたと聞いて、早速飛んで行ったというわけです。
まず泣かせるのは、キンミヤ焼酎を使った”三冷”ホッピーはもちろん、天羽飲料のエキスを使った梅割り、ぶどう割、ハイボール、バイスサワーといった関東のもつ焼きドリンクが一通り揃っているところです。
煮物も1種類だけではなく、味噌味で煮込んだ通常の煮込みを筆頭に、通称「ホネ」よ呼ばれる希少部位のタン元を甘辛く煮込んだもの、ホロホロの豚軟骨、天満店オリジナルのすじ煮込みと幅広いです。
刺し身、と言っても豚ホルモンなのでいずれもさっと湯引きをしたものですが、さっぱりと滋味深いタン刺し、プリプリのコブクロ刺し、ごま油の香りと歯ごたえが楽しいガツ刺しと揃ってます。そして箸休めに忘れてならないのはお新香。酢、生姜入りで頼むのが通なオーダー。
そして焼き物(1人前2本)の数々。焼き物は、焼き具合(若焼き、よく焼き)、味付け(塩、タレ、素焼き(醤油がけ)、酢)、塩は強さ(若塩、辛塩)を組み合わせて頼むことが出来ます。慣れないうちは、店員さんにお薦めを聞くといいでしょう。
それぞれ、西成ではホルモンとして出されるおなじみ大腸のシロ(塩・よく焼き)、サクッとした歯ごたえのハツ(素焼き、お酢)、臭みの無いレバー(辛塩)、裏メニューのシコシコとしたハツモト(塩)。
旨味が濃いテッポウ(タレ)、旨味が詰まったサガリ(素焼き)、大正の串ホルモンでもお馴染みのアブラ(タレ・よく焼き)、ジューシーなハラミ(塩)。
日曜日が多いらしいですが、裏メニューでお手製の燻製がラインナップされたりするみたいですよ~。
ドリンクはどれも280円か380円。料理は280円均一で、1串の量が多いのでコストパフォーマンスは高いです。
やきとんは大阪でもいくつか店はありますが、どこもちょっと気取ったお高めの店が多かったりするので、こういう本物の下町やきとんがいただける店の登場は本当に嬉しいですな!
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>https://gourmet.gazfootball.com/recent.html
寅屋天満 (立ち飲み居酒屋・バー / 天満駅、扇町駅、天神橋筋六丁目駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
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