2017年7月14日金曜日

第四次あいりん地区解放の波「難波屋」@西成

かつて私が子供だった時は、新世界と言えばヤンキーや浮浪者のたまり場で、絶対に普通の人は立ち寄っては行けないと言われていた場所でした。

それが、フェスティバルゲートがオープンし、八重勝やだるまといった串カツ屋にマスコミのスポットが当たり始め、新世界が日雇い労働者の街から再開発された観光地になって行った90年台後半。

あいりん地区は、まだその時期でも麻薬や盗品が白昼堂々と取引されるアンタッチャブルな地域ではあったのですが、2006年に最後の西成暴動が起こってからは急速に高齢化の波が押し寄せ、警察のヤクザに対する取り締まりも強化されて危険度がグッと下がった2010年ごろ。

さらなる高齢化で日雇い労働者が減ると同時に、ドヤと呼ばれる簡易宿泊施設が外国人バックパッカーやアジアからの旅行者にターゲットを移し、日雇い労働者向けの飲食店、衣料品店がどんどん潰れてカラオケバー化しているのがここ数年の事。

そして今は、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSによって、あいりん地区の立ち飲み店巡りが完全なブームになり、おでんの深川、ホルモンのやまきなどは、カップル客や若者のグループ客で始終ごった返す有様で、ここはいつの間にミナミになったのかと刮目せざるを得ません。

昔だったらこのへんでカメラなんか取り出すと「兄ちゃん何しとんねん!」と因縁を付けられるのが当たり前だったのですが、今やスマホで気軽に自撮りバシャバシャですからねえ・・・本当に時代は変わってしまいました。

おかげで、すっかり私なんかは西成から足を遠ざけてしまっているのですが、たまたまこの日は久々に難波屋へ立ち寄り。

しかしここも夜は奥の方でライブが開かれるのが当たり前になってからは、本当に普通のお客さんが多くなり、時折女性1人で来店する光景も見かけて仰天します。

10年ほど前は、チューハイを頼むとこのコンビが出て来たのですが、今はデフォルトがサーバーから注ぐチューハイになってしまい、これは「難波屋チューハイ」と頼まないといけなくなりました。しかも、焼酎の入れ物がビールコップから小さめのタンブラーになって実質的に量が減ってますよね・・・

麻婆豆腐の小は100円と相変わらず安い。でもアテも、昔は馬刺しや鍋物なんかもあったのに、バリエーション的には少なくなってしまいましたね。

ザクッとヘタを切って揚げたニンニクの素揚げをいただいてお勘定。

まだキラクやマルフクは素人さんを受け付けないオーラが漂っている気はしますが、パンピーの人たちに占領されるのも時間の問題でしょうなあ・・・どうもご馳走様。

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