年末最後の更新を飾るにふさわしい、西成のホルモン屋「やまき」に行って来ました。
私がかつての釜ヶ崎、今で言うあいりん地区の飲み屋に出入りするようになってから、もう10年以上の月日が経った事に気付きました。
当時は、いかつい顔の労働者や食べ物を恵んでもらいにうろつくホームレスしかおらず、昼間から路上で酒盛りをして寝転んでいる人がそこらじゅうに居て、夏場ともなれば立ち小便の臭いでむせ返るような場所でした。
しかし今は労働者も年老いて生活保護で暮らす人が多くなったせいか、酒場に来る人の数も店自体も少なくなってしまい、その代わりに在日中国・韓国人女性が働くカラオケ・バーが異常に増えるようになってしまいました。
萩之茶屋商店街の顔とも呼べる「酒のもりた」が3年前に天王寺へ移転しましたが、ちょうどそのあたりからはっきり変質して来たような気がします。ホルモン道場も閉店してしまいましたし、もうすっかりあいりんからは足が遠のきつつある昨今です。
しかし、今池駅ガード下にあるホルモンのやまきは、店の大将も健在で心強い限りです。
値段は1串70円とさすがに値上がりしましたが、味もボリュームも昔と変わっていません。
むしろ、以前は裏メニューだったプリプリのアブラが普通に頼まれるようになっていて地味に進化(笑)。このボリュームで他の品と同額の70円とは大変にお得。
ややレア気味の豚レバーも昔から変わらぬ味です。260円の缶ビールを2本開けてご馳走様。
ここと同じようにニンニクのつけダレを置いている「ちから」という店を筆頭に、大正区に豚ホルモンの店がいくつかありますが、やはりやまきの雰囲気は独特で捨てがたいものがありますなあ。