辺り一面は東急ハンズを始め、大きなオフィスビルばかりが立ち並ぶ心斎橋界隈で、良く気をつけておかないと絶対にそのまま通りすぎてしまうぐらいにひっそりと店を構えているレトロなうどん屋さん。
創業は昭和25年で、建物は創建時そのままの状態で残っており、店内には引退した鉄製レジスターと、未だ現役で頑張っている黒電話、氷で冷やす冷蔵庫など、真にリアルなレトロ空間が息づいています。
お店の方も当然レトロで(笑)、調理担当のご主人と腰の曲がったお母さんの絶妙なコンビネーションで料理が作られます。
面白いのは、ご飯ものには必ず手製のぬか漬けが2皿出て来る事で、この漬物が絶妙の酸味で実に美味しい。肉がたっぷり入った「肉吸い」とご飯が良く合います。
他人丼もたっぷり甘めの出汁に使った卵とじがフワフワで量も意外とたっぷり。
そしてこれも名物の出汁たっぷりでフワフワの大きな玉子焼き。定食はご飯のみがプラスされるので、赤だし(という名の普通の味噌汁)を付けてます。
これは黄色いカレールーが注がれたカレーうどんに、天ざる。天ぷらはフリッター風のぼってりした衣でちょっとイマイチでしょうか。
意外なお勧めなのがおにぎり。絶妙な力加減でふんわりと握られ、漬物と塩昆布も付いてきてこれだけを食べたいぐらいです。
秋のシーズンには松茸うどん、冬には粕汁、夏は冷やしきつねうどんなど、季節メニューが豊富という意外な一面もあります。
うどんやそばは大阪らしく茹で置きの柔らかいタイプ。出汁は酸味を感じる鯖主体の下町タイプで決して洗練されては居ませんが、そういう味やコストパフォーマンスといった細かい評価からは超越した価値を感じるお店です。
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