私が高校の時に同じ部活動をしていた1年先輩に、今はとあるお寺で住職をされている方がいます。
その寺の離れには、やんごとなき事情でずっと年配の女性が住まわれていたらしいのですが近年亡くなられたらしく、その後をゲスト用に改装したという事で、そのお披露目(?)を兼ねて「てっちりを食べる会」にお招きいただきました。
場所は誰もが知っている超一流の料亭や旅館が立ち並ぶ観光地のど真ん中。そんな中に、埋もれるようにしてぽつんと茅葺きの庵が佇んでいます。
よく旅行関係メディアのウリ文句で「~の隠れ家」みたいな店の紹介を見かけますが、ここはリアル「京都の隠れ家」です。
中はこんな感じで本格的なお座敷。台所はあるけど料理屋ではないので、この日はふぐの調理免許を持っておられる居酒屋のご主人に出張調理をしていただいたそうです。
まず突き出しとして、生しらすとホタルイカ、ふぐ皮ポン酢。京都は雪が降る天気でしたが、春の味覚が嬉しいです。
もちろんてっさ、湯引きも登場。横に添えられた黄身塩だけでもお酒が進みますね~。
一品としてふぐの付け焼きも、醤油味が染み込んでこれも良い酒のアテです。
そして真打ち、てっちりの登場。ふぐの身もいいですが、骨の周りについたプルプルが最高ですな!
やはり最後は当然の雑炊で締め。皆で持ち寄ったおかずもあって腹パンでしたが、夢中で最後のひとすくいまで食べましたよ。
このエリア、このシチュエーションでてっちりを食べたら、普通ならウン万円を取られてもおかしくありませんよね。本当に贅沢で楽しい時間をほぼ原価で過ごさせていただいて、住職には本当に感謝至極であります。どうもご馳走様!
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