大阪のホルモン焼きの潮流には大きく2つの流れがありまして、1つは生野区の韓国人や食肉関係のコミュニティを中心とした牛肉ホルモン、もう1つは大正区の沖縄県人コミュニティの豚ホルモンです。
沖縄はもともと豚食文化が発達していた地域で、大正に移住した沖縄からの出稼ぎ労働者が精肉よりも安くで手に入る内蔵を工夫して食べたものがルーツだと言われています。
そして西成のあいりん地区では、両方の地域から日雇いで稼ぎに来る人が多くいる関係か、どちらのホルモン料理も見られる地域になっているのが興味深いところです。
その西成の豚ホルモンを代表する1軒が「やまき」で、路上に面した鉄板の上で豚の腸と肝の串焼きが盛大に焼かれ、客はその串を各自取ってニンニクの入ったタレに付けて食べるという形式です。
しかしこちら「ちから」は、大正にあってやまきと全く同じスタイルで営業している店で、違いといえばやまきが串1本70円なのに対し、ちからは60円というところぐらいでしょうか。強いて言えば、タレがやまきほどニンニクが強くないのと、キモの焼き方がやまきより強めなところでしょうか。
店の中にいるお母さんとお父さんの年齢、相当古びた民家の店構えを見ても、やまきのルーツがちからと見て良いんじゃないでしょうか。ある意味、大阪豚ホルモンの原点?と呼ぶべき貴重なお店、1日でも長く営業を続けてもらいたいものです。
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>https://gourmet.gazfootball.com/recent.html
0 件のコメント:
コメントを投稿