丼池商店街と言えば、繊維の街である船場を象徴する問屋街で、実は私の父親も長く働いていた場所なんですよね。
その店も無くなって街の様子は随分変わってしまいましたが、父も良く通っていた平岡珈琲店は今も顕在で、子供の当時にミックスジュースやドーナツを食べさせてもらっていた事を思い出します。
その丼池商店街に、何と香川の有名店「うどんバカ一代」と「純手打うどん よしや」で修行された方が店を開いたというニュースを聞いて、早速通ってみました。
店はガラス張りの丼池繊維会館ビルの狭い一角にあり、看板も無いので知らなければフリで入る事はまず無さそうな外観。
大きな木製の引き戸を開けて入ると、ベニヤとコンクリで囲まれた立ち食いテーブルがしつらえてあり、天カスやネギがセルフで置いてあります。
客は奥の厨房まで行き、トレーに天ぷらやおにぎりを取り、うどんを注文して待ち、会計する半セルフシステムになっています。
天ぷらは100円均一で、ベーシックなものから空芯菜のかき揚げ、何とだし巻きの天ぷらなど、ユニークなものまで品揃えは豊富。
かわいい三角おにぎりは50円、具沢山のちらし寿司と、あっさり甘めのいなり寿司は100円です。
うどんは手切りらしく不揃いで、冷たいぶっかけにするとゴチっとした歯ごたえとコシで、香川でも少なくなりつつあるストロングスタイル。
釜玉(店ではまぜ玉)にした温かい麺は、モチモチでグミ感のある仕上がりにガラッと変化。まぜ玉には後で「追い出汁」を追加で入れてもらえます。
当然、イリコ出汁のひやひやも完備。天ぷらは全体的に小ぶりですが、白くカリッとした上品な口当たり。
キツネのキュータロー(きつねうどん)は六角形に切られた厚めのお揚げが面白いです。
温かい出汁も同じくイリコだしであっさり。鶏天はモモ肉が使われて食べごたえあります。
かけうどんやぶっかけは400円、肉うどんは650円と香川の水準からするとやや高めですが、これだけ本格的な讃岐うどんがオフィス街の本町で食べられるのは嬉しい限りですな!
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ウドン キュータロー (うどん / 本町駅、堺筋本町駅、心斎橋駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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