三宮センタープラザの地下にあるカツ丼の店「吉兵衛」は、以前は神戸に行くと必ず立ち寄るぐらいに大好きな店だったのですが、いつごろからかチェーン展開が始まり、口ひげが特徴だった大将も引退し、メニューもやたらと増えてすっかり様変わりしてしまいました・・・
大阪の道具屋筋に出来た店も行きましたが、味は大きく落ちたわけではないにせよ、カツが揚げ置きだったりしてやはり大将が作っていた時代には及ばず、さらに値上がりしてコストパフォーマンスも並になり、今はすっかり足が遠のいています。
しかしもう今となっては食べられない、かつての吉兵衛のカツ丼が、堺東に残っているという噂は随分前から聞いていました。ご主人は吉兵衛で修行、独立された方らしく、わずか7席の小さな店でコツコツと営業されているそう。理想的じゃないですか!
でも悲しいかな堺東はあまりに遠く、日曜日は休みだし、子供連れではとても入れそうにない店なので、ずっとお預けを食らっていました。が、ようやくチャンスが訪れたので満を持して訪問。
メニューはカツ丼と、カツと卵の量のバリエーション、そして味噌汁のみと極めてシンプル。素晴らしい。
注文から通し揚げで作られるカツ丼は、キリッと辛口の少なめなタレで揚げたてのカツをさっと煮込み、まだらに溶いた卵の火がちょっと固めに入っていて、まさに本家の姿そのままで感動・・・ご主人が卵を投入する瞬間の気迫も素晴らしい。
ただ豚肉の肉質は、本家の絶好調時からするとちょっと弱いかなと思いましたが、それでも旨い事には変わりありません。
そして何と言っても620円という値段! 今は本家の値段は680円である事を考えると、味噌汁を付けてもまだ安いですよ。
いや、本当にはるばる行って良かった。これでもっと場所が近ければ絶対に通うんですがねえ・・・吉兵衛で修行した人たくさんいると思うんだけど、誰か大阪で独立してくれませんかね~(笑) どうもご馳走様!
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>https://gourmet.gazfootball.com/recent.html
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