今年の春は、何時になくラーメン店やカレー屋が閉店する噂が流れて来ています。
私自身は締めのラーメンという習慣がないので行ったこと無いのですが、深夜族におなじみの「味仙」も今月末で閉店だそうで、ネットでも話題になっていましたね。
この時期の閉店はやはりテナントの契約更新がらみが多いようで、その中でも大阪の繁華街はインバウンド客で景気がよく、地価の上昇率が高くなっているため値上げが相次いているのでしょう。
立ち飲み屋も相変わらずガンガンとオープンしているようですが、テナント料をどこかの価格に反映しないといけないわけで、コストパフォーマンス的に目を引くような店は当然ながら少ないです。
本来なら薄利多売で回転率を上げるための立ち飲みスタイルですが、客離れで椅子を置くようになった店もよく見かけ、決して楽な商売ではない事を痛感させられます。
そんな厳しい状況の中で、これからのあるべき個人立ち飲み店の方向性を見せているなと感心したのが、昨年の秋に天神橋一丁目にオープンした「くにし」さん。
ビールは420円と激安では無いにしろ、サッポロの赤星、黒ラベルと酒飲みの心をくすぐるラインナップです。
アテのメニューは黒板に書かれた30種類前後だけと、種類は絞り込まれており、刺し身や揚げ物、焼き物等、素材をシンプルに調理したメニューが多いです。
でも何気ない惣菜にも一捻りが入っていて、店主の調理センスを感じさせます。
同じ品でも日によって値段が変動しているのを見ても、おそらく天満市場などで、その日に入る安くて良い品に応じてメニューを変えているんでしょうね。
寒ブリ、サワラの焼霜、タコブツが盛り合わせの刺し身。鮮度が如実に表れるタコもバッチリです。
ジューシーなカキフライ。鮮度はいいけど、揚げ物は全体的にちょっと衣が固いかな~。
魚のフライももちろん手作り、鮮魚使用で肉厚ホクホク。
サクッと揚がった穴子天ぷらも皿にどっさり豪快です。
肉物に行って豚足炙り。プルプルに柔らかく、ゴマが入った塩コショウを付けるとビールに最適!
豚キムチも肉たっぷりでキムチも良いものを使っています。
シャキシャキと甘い、にんにくの芽炒め物。焼きは強火でさっと炒める感じですね。
魚の南蛮漬けは200円で小鉢にてんこ盛り~。
アルデンテのペンネを使ったマカロニサラダも、鶏肉入りで食べごたえあります。
ブロッコリーのアンチョビ和えも、店主のセンスが光る一品。
いつ来ても新しい発見があり、通えば通うほど体と舌に馴染んでくるような、良い店だと思います!
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
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立ち呑み くにし (立ち飲み居酒屋・バー / 大阪天満宮駅、南森町駅、北浜駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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