相変わらず激しく出店が続いている大阪のラーメン店ですが、最近はトレンドも一回りしてしまったようで、煮干しオンリーとか鶏白湯ストレートとか、シンプルな方向を打ち出している店が多いような気がします。
そんな中で、こちらは今の時代としてはちょっと古い(?)スタイルである、味を重層的に重ねたタイプのラーメンです。
鶏とんこつは、こってり白濁した鶏ガラ豚骨に、鯖節などから取った和出汁の香りと酸味がアクセント。鶏とんこつ黒は、ほんのりとニンニクを感じるマー油が加えられており、さらに複雑な味わいですが破綻なくしっかりまとまっています。
麺は平打気味の縮れ麺、具は肉厚の肩ロースチャーシューが3枚にメンマ、煮玉子半分と大変充実していて、さらにはラーメンの前に棒々鶏サラダが出て来るというサービスぶり。
地下鉄南森町駅を出てすぐという好立地で、これだけの内容で1杯720円というのは相当頑張っておられます。
鶏しょうゆと鶏塩はクリアな鶏ガラスープで、そこに煮干し出汁がガツンと来て、さらに背脂のコク、三つ葉や柚子の香りが畳み掛けてきます。
そして追い飯付きで820円のまぜそばも、ピリ辛の肉味噌、刻み玉ねぎ、ネギ、細切りチャーシュー、普通のチャーシュー、魚粉、柚子胡椒、そして山椒の香りが平打ち麺に絡み、これまた様々な味の洪水ぶりでインパクト十分。
これだけ味の要素を詰め込むと印象がとっ散らかりそうなのですが、ちゃんとどれもまとめて来るあたり、店主の非凡なセンスが感じられますね! ラーメン屋の競争は激しいですが、頑張って欲しいお店です。
詳細は「大阪・関西のB級グルメガイド 最近の更新店」
>>https://gourmet.gazfootball.com/recent.html
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